これだけあれば看板屋を即開業!?

なんて簡単な話があるわけない・・・?

前項で書いたように、「看板屋」と言っても色々な仕事があります。
なので、専門業種によって当然必要な道具は変わってきます。
書き屋であればペンキと刷毛さえあれば仕事ができたりしますし、 営業専門でお客さんから受注のみを受け付け、製作、施工は全て外注と割り切れば、必要なのは「達者な口」だけです。
実際、このような業態(ブローカーと呼びます)で、本当に口だけで何千万単位の物件の受注を取り付ける達人も私は知っています。

ただ、この記事をご覧になっている皆さんの望まれるのはそんな業態ではないですよね?

看板のプランニングを行おうと思えば、なんといってもパソコンがなければ話になりません。
マックでもウィンドウズでもかまいません。慣れたほうを使えば問題ないです。
必要なソフトは、ズバリadobeのイラストレータです。フォトショップもあると便利ですが、写真の加工だけならもっと安価なソフトで代用できます。
実際、イレストレータで作成したプランは、プレゼンテーションから、実際の看板作製まで同一のデータが使用でき、非常に製作効率が良いです。
データを外注に渡せばそのまま看板が出来上がります。

で、パソコンの話を持ってきたので、ついでと言うワケではありませんが、どうせなので出力機(プロッター)も導入しますか。
カッティングマシン(1000mm~1300mm幅程度のシートがカット可能)は機種にもよりますが、100万円位から、
大型インクジェットプリンタ(~1300mm幅、溶剤タイプ)が200万円位からです。
最近のインクジェットプリンタはカッティングマシンの機能も付いている物も多いので、これがあれば別にカッティングマシンを買う必要はないでしょう。
インクジェットプリンタと同時にラミネーターも購入したいです。こちらも100万円位からです。

そこまで揃える気になったら、あとは「場所」ですね。機械一式と作業台(自作でOK、最低でも1400mm×2500mm程度のテーブルが欲しいです)が収まる場所が必要です。
これだけ揃えれば、もう立派な看板屋さんです。意外と初期投資額は少ないのではないでしょうか?

細かい道具編

大きな現場に行くと、看板屋ほど軽装な業者はなかなかいません

「腰道具」と呼ばれる個人装備です。
これは普段の工場内での作業でも使用するので、自分で「看板を作る」ところまでやろうと思えば当然必需品です。

実際の腰道具の中身は、
カッターナイフ(小) 普通の文房具屋さんで売っているものでOKですが、刃は角度の鋭いものを使います。
カッターナイフ(大) 何でもいいです。
スケール 巻き尺ですね。最低5m以上測れるものを用意しましょう。いっぱいに伸ばしても折れないものが良い物です。
スキージ カッティングシートやインクジェットシートを貼るヘラです。
マスキングテープ 仮止めやチェックなど用途はいろいろ。
筆記具 ボールペン、油性マジック、ロウセキなど、使用目的に合わせて。

シート貼り位ならホントこれくらいでできちゃいます。
あと、あると便利な小道具は、水平器、霧吹き、ワイパー(窓掃除などに使うもの)、差金(直角定規)、直線定規、ドライバーセット、レンチ、ドライヤーなど。
設備として、脚立(3尺~8尺程度まで各種)、道板(足場板)、ヘルメットと安全帯も必需品です。
掃除道具も用意しましょう。

電動工具も看板取り付けには必要です。
インパクトドライバ とにかく使います!絶対使います。ヒルティの製品が高価ですがオススメです。
ハンマードリルコンクリート面などへの穴あけに必要。こちらもやはりヒルティをオススメします。
サンダー これも意外と使います。比較的価格が安いので、ぜひ揃えましょう。
発動発電機 電動工具を揃えても、電源がない現場も多いです。容量の大きなものを選びましょう。
電源ドラム サーキットブレーカ付きの物でないと、ゼネコンなどの現場では使用が許可されません。

あとは必要に応じて逐次用意していきましょう

看板用品専門のネット販売店もあります。

他社の応援で現場を手伝う場合、道具を持ってないと「役立たず」扱いされてしまいます。
現場の経験の無い方は、始めのうちは、積極的に他社の応援等で技術や知識を学びましょう。

せっかく良いデザインで、素晴らしい看板が出来上がっても、取り付けができてこそ完成です。
自信がなければ恥ずかしがらずに経験豊富な職人さんに応援を頼みましょう。